SEOライティング 外注のトラブル・失敗例/記事制作・ライティングの外注Q&A(7)

株式会社AMU コラム編集室です。私たちは企業ブログやコラムの執筆代行や企画・戦略を練るお手伝いをしている会社です。

今回は、SEOライティング・Webライティングの外注で起こりがちなトラブル・失敗事例をご紹介します。

みなさんの疑問には、あむ先生が答えてくれます。ではさっそくスタートしましょう!

SEOライティング 外注のトラブル・失敗例

記事制作・ライティングの外注Q&A(7)



SEOライティング 外注のトラブル・失敗例

記事制作・ライティングの外注Q&A(7)


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SEOライティングを依頼・外注する際に起こる失敗とは

記事のテーマと上位表示を目指すキーワードを渡すだけで、成果の出る記事はすぐ手に入るーSEOライティングの外注に、そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。

しかし、ただお願いして待っているだけで必ず上手くいくわけではありません。外注先に、成果があがるSEO対策記事を確実に書いてもらうには、依頼する側にも、準備と心構えが必要です。

つまづきやすいポイントをあらかじめ知り、「こんなはずじゃなかった」を減らしてトラブル回避につなげましょう。

【失敗・トラブル事例1】校正に時間がかかりすぎて、自社で書いたほうが早かった

送られてきた原稿が期待していたものとかけ離れていたーー外注利用の失敗で最もよく聞く話かもしれません。

あむ先生

・口調やテンションが事前に打ち合わせていたのと違う
・専門用語の使い方が不自然で業界をわかっていない感じがにじみ出ている
・リサーチが不十分で事実誤認がある
・書きぶりがなんだかえらそう
・既存の記事で書いている内容との整合性がない

これらのトラブルが起こりえます。
すべての記事に大量の校正を入れるうちに、結果、これなら自分たちで書けばよかった、となるケースも。

外注側だけの問題ととらえるのではなく、事前の情報共有は十分だったか、指示の出し方は具体的だったか、執筆ルールの共通理解はきちんとできていたか、自社の対応も振り返ってみましょう。

コミュニケーションをしっかりと取れば解決できる問題が多々あります。

【失敗・トラブル事例2】期待していたSEOの成果が得られなかった

半年以上かけてかなりの本数を投稿しても、狙ったキーワードで検索結果の上位表示が達成できない場合があります。ほとんどが、知識・経験不足によるもので、低価格の外注先や、初心者ライターにお願いする際に起こりがちです。

あむ先生

SEO対策記事は、専門の知識・経験なくしては結果が出せません。
キーワードを盛り込んだ執筆は、SEO対策の1つのテクニックに過ぎず、おさえておくべき多くのポイントや、やってはいけない手法、Googleのトレンドを理解して、トータルで取り組む必要があります。

しかし一方で、SEOライティングは、キーワードを盛り込んだ文章作成、と思われがちです。実際、指定ワードを使った執筆作業だけをSEOライティングとして提供する制作会社やライターさんも多く、依頼してもなかなか結果が出ない事態になりかねません。

SEOのプロでなければ結果を出すのは難しいのを念頭に、外注先選びではライティングスキルだけでなくSEOの知識・経験も重視してください。

また、上位表示が達成でき、Webサイトへのアクセス数は増えても、結果として申し込みや問い合わせといったコンバージョンにつながらないケースもあります。コンテンツの全体設計をして戦略を練らねばならないので、コンサル面での支援もできる外注先に依頼する必要があります。

【失敗・トラブル事例3】社内体制の整備が追いつかなかった

納品される記事を読み、校正するのは発注側の仕事です。時にはこの校正作業が想像以上の負担となり、社内体制の問題で継続ができなくなる事態があります。

あむ先生

依頼の時点では、記事を読むだけだから大した作業ではない、と思えても、いざ数千字のまとまった文章を読んで、赤入れをしてみると、決して2〜3分で片手間に済ませられる作業ではないとわかります。それが毎週・毎月となると、担当者の負担はかなりのものです。

ジャンルにもよりますが、法律や金融、医療など専門性の高い内容ではファクトチェックにも時間がかかります。自社の業務に関連がある分野とはいえ、書かれている内容がどの角度から見ても適切か、用語の使い方に誤りはないかを確認するには、複数のウェブサイトの内容を読み込んだり、専門書籍で調べたりと、予想以上の作業が発生します。2,000字程度の記事の校正に1時間程度かかるケースもあります。

それだけの時間を割けず、確認待ち原稿がどんどん溜まっていく事態になると、記事の公開もずるずると遅れ、その間はもちろん何の結果も出ません。結果、これでは継続できない、となりかねないのです。

校正担当スタッフの業務を調整する、複数人で校正作業を分担するなど、納品された原稿をスピーディーに確認できる体制整備に努めましょう。

【失敗・トラブル事例4】統一感がないコラムになってしまった

複数のライターさんに依頼する際に起こりがちなのが、原稿のレベル感や書きぶり・テイストが揃わず、全体として見たときに統一感が失われる事態です。

あむ先生

・原稿内で使用する語尾は「だ・である」「です・ます」どちらか
・親しみを感じさせるライトな口調か、ビジネスシーンで違和感のない改まった書きぶりか
・書き手の属性(年齢・性別)を匂わせるのか、まったく表現しないのか

これらは最低限、執筆前に固めて、ライター陣に共有しておきましょう。

ポイントは、語尾や口調などの基本的な部分さえ一定であれば、読者の違和感にはならないことです。むしろ、複数の書き手がいると読者に伝わると、好印象につながる場合もあります。
複数人のライターさんに外注するのがマイナスなわけではありません。大量の本数を予定している際には、外部ライターさんの協力は必須ですから、柔軟に考えてください。

【失敗・トラブル事例5】外注先と険悪な空気になり、依頼が継続できなかった

原稿が完成するまでには多くの工程があります。業界の勉強、詳しいリサーチ、情報の裏取り、現地取材などがなされ、入念に書き上げた原稿に、説明もなく大量の赤入れをされれば、制作サイドは釈然としません。

あむ先生

もちろん、校正を入れる発注側にも理由と考えがあります。しかし、それを外注側が理解できる形で伝えなければ「なんとなく気に入らないからNGが出た」「担当者の気分でダメ出しされた」とも受け取られかねません。
大量修正が続くうちになんとなく険悪な雰囲気になり、結果、依頼を継続して受けてもらえない事態も起こりえます。
余計な誤解を防ぎ、要らぬトラブルを回避するためにも、伝え方には配慮したいところです。

企業のブログ・コラム執筆においては、初期段階で、外注先への情報の共有・伝達にかなり時間をかけて丁寧に行う必要があります。同じ外注先に依頼を続けるほうが、コミュニケーションコストを相対的に抑えられるので、制作会社・ライターさんとはできるだけ長く付き合うのがポイントです。

外注先はSEOライティングのプロですから、外注先の意見も取り入れるスタンスが上位表示達成の早道と考えましょう。その上でお互い敬意を持ち、対等な関係を意識してお付き合いできるといいですね。

失敗とトラブル事例を知り、SEO対策の外注はあまり良い手段ではないと感じた人もいるかもしれません。

しかし、自社で記事を内製するためにスタッフの業務を調整し、ゼロからSEOの知識とライティングのスキルを学ぶのには、かなりの時間がかかります。さらに、記事を書き続けるためのリソースは継続して確保し続ける必要があります。

それらを用意するのが現実的でないなら、外注は手軽で、コストパフォーマンスにすぐれた手段です。実績と信頼性のある外注先を選び、きちんと情報伝達していけば結果はついてきますから、検討の価値はあると思います。

AMUのコラムでは「SEOライティングについてこれが知りたい」「これってどうなの?」そんな疑問・ツッコミに答えていきたいと思っています。直球な質問・素朴な疑問、ぜひお気軽に、お問い合わせフォームからお送りください。

企画・編集:井上
アドバイザー:鹿倉

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この記事を書いた人

株式会社AMU代表取締役副社長。
大阪大学文学部を卒業後、言語聴覚士として大学病院や補聴器販売店でリハビリ業務・接客を経験。2017年、コンテンツ制作の道へ。Web制作会社でライター兼ディレクター職として企画・取材・執筆・編集を行う。コロナ渦の中国駐在を経て帰国、AMUに参画。

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