外注ライター・制作会社の選び方 8つのチェックポイント/記事制作・ライティングの外注Q&A(4)

株式会社AMU コラム編集室です。私たちは企業ブログやコラムの執筆代行や企画・戦略を練るお手伝いをしている会社です。

今回は、SEOライティング・Webライティングの外注先選びで確認すべきポイントを紹介します。どんな制作会社・ライターさんにお願いするかで、企業ブログ・コラム運用の成否が決まると言っても過言ではありません。信頼できる外注先を見極めるには、具体的にどんな項目をチェックすべきでしょうか?

みなさんの疑問には、あむ先生が答えてくれます。ではさっそくスタートしましょう!

外注ライター・制作会社の選び方 8つのチェックポイント

記事制作・ライティングの外注Q&A(4)



外注ライター・制作会社の選び方 8つのチェックポイント

記事制作・ライティングの外注Q&A(4)


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SEOライティング・Webライティングの外注先選びで確認すべきポイントは?

(1)執筆可能なジャンル・得意分野

あむ先生

執筆可能なジャンル・得意分野の確認は必須です。
何百人ものライターを抱える大規模な制作会社の広告では、どんな分野にも対応できる、とうたっているのも見かけます。ただ、担当ライターによって知識レベルはまちまちです。

例えば、弁護士事務所の受付スタッフと、弁護士を目指しながら補佐業務をしている司法修習生では、2人とも「法曹関係の実務経験あり」といえども、法律に関する知識がかなり異なりますよね。

自社の依頼したい分野について、担当ライターはどの程度知識があるのか、どのようなレベル感で執筆可能か、詳細なチェックをおすすめします。

(2)ライティングの実績・ポートフォリオ

個人のライターさんに依頼するなら、ポートフォリオを提出してもらい、ライティングのレベルを確認しましょう。

あむ先生

SEOライティングの経験がある、と一口に言っても、1,000字程度の商品レビューを書くのと、10,000字のコラム記事を執筆するのでは、必要なスキルが異なります。
また、企業の名前を冠して書く文章となれば、BtoB分野での執筆経験がないと、いわゆるトンマナ(文章や文脈に応じた適切な書きぶり)の使い分けが難しいことも。

これまでの執筆本数やライター歴を確認するだけでなく、執筆した実際の記事を何本か、読ませてもらい、自社の執筆を依頼できそうか検討しましょう。

(3)SEOの知識レベル

優れた文章を書けるライターさんでも、SEOの適切な知識があるかはまた別だと考えてください。執筆実績の多い制作会社の場合もディレクターやライターによってSEOに精通しているかどうかはまちまちです。

あむ先生

SEOライティングは、Googleの検索結果で上位に表示させるためのものですから、テクニックが必要です。専門知識を持ち、ポイントを押さえて執筆しなくては、成果が伴いません。
Googleは検索結果の改善のため、コンテンツの評価軸を短いスパンでアップデートしています。数年前の常識はほとんど通用しません。常に最新のSEO情報を取り入れようとする人・制作会社に依頼するのが重要です。

(4)リサーチの精度

SEO対策の記事執筆は、ライターのリサーチから始まります。
検索エンジンでの情報収集は基本中の基本。書籍で調べたり、時には専門論文を取り寄せたりとさまざまな手段がありますが、どこまで詳しく、丁寧に調べるかはライター次第です。

あむ先生

注意したいのは、Googleの検索結果で1位・2位に表示されるWebサイトの内容だけを鵜呑みにして執筆をするライターさんです。上位ページの傾向を理解するのは重要ですが、上位記事の内容が必ずしも正しいとは限りませんよね。他の情報源をリサーチせずに執筆していると、誤った情報で記事を書いてしまう可能性があります。

また、検索結果はあくまでも相対評価。1位のページはその時点で検索エンジンから最も高評価を受けていますが、その評価が今後も絶対続くとは限りません。また、そのページが必ずしも、ユーザーの検索動機に完全に応えられているわけではないのですから、機械的に書くのではなく、きちんと考えて執筆するライターさんにお任せしたいところです。

・このテーマについて読者が知りたい情報は何か
・それについて世間一般で言われている内容はどうか
・それは事実として適切か
・検索結果の上位記事に足りない要素はないか

これらを考えて記事を作り込むには、精度の高いリサーチが必要です。

(5)納品後の修正・追記への対応は可能か

あむ先生

SEOライティングで成果を出すには、記事のオリジナリティが非常に重要です。社外のライターがリサーチに基づいて書き上げた記事は一般的な内容になりがちです。独自性を高めたいなら、依頼主側の企業が社内の実情やリアルな話を盛り込まねばなりません。つまり、ライター・制作会社に、納品後の修正指示や追記依頼に対応してもらう必要があるんです。

「指定された文字数で原稿を書くまでが仕事」という考え方の外注先では、納品後の修正に快く協力してもらえない場合があります。修正対応の可否、修正可能回数・対応期間はチェックしておきたいポイントです。

(6)フリーランスとして働いた経験

個人のライターさんに依頼するなら、ライティングやSEO知識の他にも、基本的なビジネス遂行スキルがあるかも確かめておきたいところです。

あむ先生

・メールやチャットでの連絡がスムーズにできる
・秘密保持契約や契約書の締結に慣れている
・受注の処理、請求書の作成や経理作業を理解して実行できる

これらのポイントを確認しましょう。

特に、経理周りの処理は会社員として働いてはあまり経験しないプロセスなので、フリーランスとして独立したばかりでは、知識がほとんどない可能性も。手慣れた人を選んでおくと何かと安心です。

(7)人柄とコミュニケーション力

あむ先生

SEOライティングのスキルと直接の関係はありませんが、業務に必要なやりとりが気持ちよく行えるコミュニケーション力も重要なポイントです。
時には、納品された記事について大幅な修正をお願いしたり、事前のすり合わせに時間がかかったりするケースもあります。イレギュラーな対応が必要な際にも、嫌な顔をせず相談に乗ってくれる担当者がいる制作会社や、ライターさんにお願いしておくと安心です。

ライティングを依頼する分野の経験が乏しくとも、執筆しているうちに自然と知識はついてきます。依頼する案件についてあまり詳しくないライター・ディレクターでも、人柄やキャラクターの面で信頼ができ、長く付き合えそうなら、外注先として選ぶのも一つの手段です。

(8)費用感

複数の制作会社から見積もりを取ったり、ライターさんに料金を確認したりする際、飛び抜けて安い・高い業者やライターさんは、慎重に判断すべきです。

あむ先生

SEOライティングの文字単価について、クラウドソーシングのWebサイトに掲載されている案件情報を参照すると、かなりばらつきがあるとわかります。しかし、成果を出せるSEOライティングとなると、だいたい価格帯は決まってきます。よほど特殊なキャンペーンでもない限り、高品質なライティングを低価格で依頼できるとは考えられません。

Chat-GPTをはじめとするAIライティングの登場で、一般的な内容の記事なら、数分で自動的に作成できるようになってきました。人間のライターがリサーチから始めるよりはるかに短時間・低価格で記事が完成します。しかし、そのような量産型の記事をそのまま公開すれば、簡単に検索結果の上位に表示されるかというと、話は別です。

あむ先生

他よりもかなり高額なケースは、ライティング以外のサポートや、コンサルティングが含まれたパッケージ型のサービスの場合があります。自社にとって本当に必要な内容か、よく確認してください。

例えば「成果報告」として、大量のレポートが毎月送られてくる場合があります。社内にSEO知識のあるスタッフがいなければ、複雑な数値が並んだ何十枚ものレポートだけを受け取っても、活用できないまま積みあがっていってしまいます。

SEOライティングを外注すると決めたのなら、まずはライティング部分のみの費用で比較し、オプションのサービスは本当に必要かよく見極めるようにしましょう。

外注先の選び方について、一般的な基準を挙げました。企業によって、“これは譲れない”外注先選びの軸があると思うので、今回ご紹介した基準にプラスして考えていただければと思います。ピッタリのライターさん・制作会社に出会えるといいですね。

AMUのコラムでは「SEOライティングについてこれが知りたい」「これってどうなの?」そんな疑問・ツッコミに答えていきたいと思っています。直球な質問・素朴な疑問、ぜひお気軽に、お問い合わせフォームからお送りください。

企画・編集:井上
アドバイザー:鹿倉

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この記事を書いた人

株式会社AMU代表取締役副社長。
大阪大学文学部を卒業後、言語聴覚士として大学病院や補聴器販売店でリハビリ業務・接客を経験。2017年、コンテンツ制作の道へ。Web制作会社でライター兼ディレクター職として企画・取材・執筆・編集を行う。コロナ渦の中国駐在を経て帰国、AMUに参画。

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