こんにちは、AMUの井上です。
私たちは企業ブログや、オウンドメディア、コラムの運用代行・執筆のお手伝いをしています。
こちらのシリーズでは、代表の鹿倉と一緒に、SEOライティングに役立つ知識を発信していきます。
Webに掲載する記事の執筆を外部に委託している企業は多いと思います。熱心な制作会社・ライターさんに出会えて毎回、期待以上の記事があがってくれば良いのですが、当然逆もありますよね。
おためしで記事を書いてもらい、比較できればいいのですが、なかなかそうはいきません。価格の高い・安いはひと目でわかりますが、品質や記事の集客効果となると、どうやって比較したらいいのか見当もつかない、という企業も多いかもしれません。
今回は、記事制作・ライティングを外注する際の基礎知識として、そもそもどんな選択肢があるのか、依頼先ごとの特徴を紹介します。
記事制作・ライティングの外注先3️つ
SEOライティングの外注先で主要なのは、(1)コンテンツ制作会社(2)フリーランスのライターさん(3)クラウドソーシングの3つです。それぞれどんな特徴があるのでしょうか。
【1】コンテンツ制作会社・執筆代行業者に依頼するメリットとデメリット
鹿倉「コンテンツ制作会社やSEO対策サービスを提供する会社、執筆代行の業者はこの道のプロ、上位表示を達成するためのノウハウを持っています。
初めての外注で進め方がわからない、自社で取り組んだけど効果が出なかった、などのケースでは、依頼すると心強いと思います。
多くのライターを抱える制作会社なら、自社の案件にマッチするライターに出会える確率も上がります。専門性の高い分野やニッチな分野では、ライティングに対応できる人材は貴重ですから、こういった会社に依頼するメリットは大きいですね」
デメリットは費用面の負担が大きくなりがちなこと。しっかりした制作会社では、ライター・ディレクター・SEOコンサルタントなど複数のスタッフが一緒になって記事を作り上げていくので、その分、コストもかさみます。
鹿倉「ライティングだけでなく、キーワード選びや、テーマごとに最適な構成案の作成から行ってくれるため、1記事あたりの単価は高くなりがちです。最低依頼本数が決まっている場合もあり、Webサイトでのマーケティングにかなり注力する企業でなければ、費用の面で難しいかもしれません」
【2】フリーライターさんに依頼するメリットとデメリット
鹿倉「フリーランスのライターさんは、自社サイトで募集したり、スタッフの人脈や個人的なツテで依頼したりするケースが多いと思います。最近は、SNSアカウントを運用する企業も増えたので、そういったところからのつながりで、お仕事を依頼することもあります」
メリットは、納期や依頼の条件などで融通がききやすいこと、そして、費用が抑え目で済むことです。また、高品質なライティングができるライターさんに出会えた場合はその人に継続してお願いできるのも魅力です。
対するデメリットは、信頼できるライターさんを見つけるのは簡単ではないことでしょう。
鹿倉「近年、自由な働き方が広く浸透してきているので、在宅でも可能で、時間に融通のききやすいフリーのライターを選ぶ人は増えています。ライターさんが見つからない、という心配はまずありませんが、一方で、レベル感は人それぞれです。
企業が外注先を探すとなったら、力量の把握・人物の見極めがかなり大変だと思います」
私たちも、外部のライターさんと一緒にお仕事をする機会があります。ライター歴が10年近い人、まだ駆け出しの人、まったくの別業種からの転職者など、いろいろな方と出会います。
鹿倉「一概に、ライター暦が長いから執筆スキルも高い、とは言えないと感じます。
例えば、”200本の執筆実績があります”と言われても、数時間で書き上げる記事を200本か、企画・取材から始めて数週間かけて作る記事を200本か、では経験値が全く異なりますよね。
紙媒体は、一度印刷をしたら簡単にはやり直せませんから、多くの人の手によって原稿に何度も赤を入れられてようやく日の目を見る、というのも当たり前ですが、Webに掲載する記事は、校正なしで公開されるケースも珍しくありません」
鹿倉「文字単価の極端に低いSEOライティングの案件では 、指定キーワードを使って一定以上の分量を書くことだけが求められるケースもあります。
これからのSEO対策は、従来よりもさらにライティングの質が重視されると言われています。指定のキーワードを盛り込んで文章を組み立てるだけでは、成果が出づらくなってくると思います。ですから、そういった原稿を数百本書いたことがある、といっても、それだけでSEOライティングを依頼できるかは判断が難しいところです。
執筆経験やライター歴の長さだけで判断せず、ポートフォリオを複数提出してもらう・テストライティングを受けてもらうなどの方法で、自社案件を依頼できそうかよく確認することをおすすめします」
加えて、フリーランスのライターさんは執筆作業だけでなく、案件に付随するコミュニケーションもすべて1人で行わなければなりません。文章を書くことに長けていても、ビジネスパーソンとしての慣習が身についていなかったり、基本的な対人スキルの部分で不安があったりすると、継続して依頼するのが難しい傾向にあります。
【3】クラウドソーシングを利用するメリットとデメリット
クラウドソーシングとは、企業がインターネットで不特定多数の人に業務を依頼する、外注の形態の一つです。ライティングを依頼したい企業はクラウドソーシング業者の運営するWebサイトに募集内容を掲載し、そのサイトに登録している受注者(クラウドワーカー)からの応募を待ちます。
「クラウドワークス」「ココナラ」「ランサーズ」などが有名です。
鹿倉「クラウドソーシングにはフリーのライターさんも多く登録しています。登録しているライターさんは個人ページでポートフォリオや料金体系を公表しているので、依頼前に確認しておきたい内容が一目でわかるのがメリットです。複数のライターさんを比較するのも簡単ですし、メッセージ機能を使えば気軽にやりとりが可能です。
また、クラウドソーシングのサイトによってはライターさんの力量を客観的に評価するための独自テストを用意していたり、本人確認・機密情報の保持についての事項を準備していたりします。それらをクリアしているライターさんを選ぶことで、仕事を依頼するにあたって信頼できる人物か、ざっくりとふるいにかけられます。
他のクライアント企業から、過去の仕事ぶりへの評価や口コミがついているライターさんもいるので、それらも依頼の際に、大いに参考にできます」
クラウドソーシングのデメリットは、システムの利用料・手数料が発生することです。
鹿倉「ライターさんに払う報酬金額とは別に、クラウドソーシング会社への支払いがかかり続けます。この人にずっとお願いしたいな、というライターさんに出会えても、当然ながら、クラウドソーシングのシステムの外でライターさんと直接契約を結ぶことはルール違反です。
単発案件なら都度かかる手数料も、それほど気にならないかもしれませんが、毎月何本も依頼したい、まとまった本数を外注したいという際にはネックになってくるかもしれません」
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ここまで、ライティングの外注先として代表的な3つを紹介しました。
記事執筆は、社内リソースで対応できる場合ばかりではありません。外注という手段を上手に取り入れていければ、企業ブログ・コラム運用が楽になり、成果につながりやすくなるかもしれません。
ただ、どんなに素晴らしい外注先に出会ったとしても、社外にお願いするという意味において、自社で内製するようには行かない部分があります。次回は、記事制作を外注すること・執筆代行を利用すること自体のメリット・デメリットについてお伝えします。
AMUのコラムでは「SEOライティングについてこれが知りたい」「ぶっちゃけこれってどうなの」そんな疑問・ツッコミに答えていきたいと思っています。直球な質問・素朴な疑問、ぜひお気軽に、お問い合わせフォームからお送りくださいね。
執筆:井上
企画・編集:AMU